家が欲しいのに買えない人に共通する「4大傾向」 なかなか決断できない人が陥りがちな思考とは

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先日マンションを購入されたお客さまは、月々のローンが約9万円だそうですが、同じエリアの同グレードのマンションが、月の賃料17万円で出ていたそうで、「賃貸だと2倍近く毎月払うんじゃん……。しかも最後は自分のものにならないし。買って得した!」と、にんまりされていました。資産になるとか、心の充足とかを考えなくても、住むことに費やすランニングコストは、圧倒的にマイホーム購入が勝つことはよくあります。

なぜこのような逆転とも思える現象が起こるのでしょうか。僕は現在の超低金利政策が関係していると考えています。

住宅ローンは変動金利になるとかなり低く、auじぶん銀行「住宅ローン 全期間引下げプラン」ですと0.289%(2023年4月11日現在)。ちなみに、投資用物件の金利は3~4%もザラ。賃貸住宅は実際に住むのと投資用とででも、こんなに違います。

超低金利政策の現在、住まいは、借りるより買ったほうがお得なわけです。

家庭内の合意も大切だ

また精神論の部分を出して恐縮ですが、マイホーム購入はほとんどの人にとって人生で一番大きい買い物になるはずです。何千万円という見たこともない金額を借金して、35年とかでローン組んで買う形になります。最初の決意が強ければ買うことができるし、しっかりと前に進んでいけます。

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しかし多くの人にとってマイホーム購入は、初めての体験であるがゆえに尻込みして、ついつい「あと5件見てから」「もっと良い物件があるかもしれない」と思って、決意を先送りしてしまいがちです。

ここで一つアドバイスを。自分で「ちょっといいかも?」と思った物件は、他の人も「いいな!」と思っています。ここで決められるかどうか。チャンスの前髪をつかめるのは、覚悟を決めている人だけだと僕は思います。

もう一つ大切なのは、家庭内の決意というか、家族の合意というかが、同じ方向を見ているか。このような気持ちの統一も大事かな、と思っています。

僕は、お子さんがいらっしゃる家庭に関しては、子どもに衣食住で迷惑を掛けないでおこうと思うのであれば、なおさら家を買うべきだと思っています。いざという時には、子どもに資産として残せますし。

逆に、奥さんがあまり積極的ではない場合は「自分に万が一のことがあっても、家があればみんなが安心だから」とお伝えしましょう。住宅ローンを組めば“団信(団体信用生命保険)”というとても強力な保険にも入ることができます。

ご夫婦のどちらもある程度気に入られた物件でも、最後のところで意見が割れる場合があります。僕は両方の気持ちがわかりますので、「そうですよね、ご主人」「そうですよね、奥さん」とお二人のお話をそれぞれじっくり伺いました。

最後は、「ご主人にとって100点でもないし、奥さんがおっしゃってたこういう部分は含まれてると思うので、これ以上のものは、なかなかなくって」とお伝えすることで、成約していただくことが多いです。100%理想通りの物件は、多分ないと思います。7割欲しい要素が備わっていたら、だいぶ優秀なほう。即買ったほうがよいでしょう。

ぺんとはうす世良光治 吉本興業所属の「不動産芸人」兼フリーランスの不動産営業マン

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ぺんとはうすせらみつはる / penthouse Mitsuharu Sera

芸人になる前に住友不動産販売で営業マンとして勤務した経歴を持ち、入社2年目には月間の取扱高は7億円以上で、首都圏の全営業職員約900名の中で仲介手数料額1位に。夢であったお笑い芸人に転職後も、不動産営業マンをバイトとして続けるも売買部の部長を任され、取扱高が年間3億円以上となり、バイトなのに他の不動産会社からヘッドハンティングされる。日本テレビ『家売るオンナ』のPRを担当し、日テレ公認の家売るオトコでもある。

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