東日本大震災、その時、医薬品卸会社は《2》メディセオ--本社の対策本部と密接に連携、震災後も「翌日配送」を堅持

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--携帯メールでのやりとりはどのようにしましたか。

渡辺 社員は定期的に災害に備えた訓練を受けています。安否確認のメールが自動的に送信されてきたらそれに必要項目を入力して送り返すという訓練をしています。

野口 連絡が取れるまで2日間もかかった社員は、石巻エリアにいました。無事ですと連絡があった後、そこから再び連絡を取るのに2日もかかりました。当時、ほとんど携帯電話はつながらなかった。何十回もかけてやっと連絡がつくかどうかという状況。確認の取れない社員への連絡のためにチームを作って、分担しました。

--本社の対策本部とのやりとりはどのように行いましたか。

渡辺 野口支店長から本社の対策本部に現状を逐一伝える一方、私は大崎支店の状況を伝えました。たとえば、電気はつきません、パソコンは不通です……と。対策本部はそれを踏まえて、道路事情などの情報収集しながら対策を考えました。

石塚 当時、私は出張で東京の本社にいました。それで本社2階の対策本部に詰めることになり、現地の事情などをホワイトボード4~5枚に書き続けました。

渡辺 私たちが伝えたエリア情報を、東京にいた石塚支店長が受け止めるという形で対応しました。

石塚 ホワイトボードには、各支店の建屋の状況や社員一人一人の安否について、ホワイトボードに書き込んでいきました。仙台に戻ったのは、3月14日の明け方でした。

--医薬品の物流を継続するための取り組みは。

野口 支社長、推進部長、私とマネジャー職以上の者が深夜まで協議しながら対策本部と連絡を取りました。3月13日日曜日の朝には、災害対策用の原付バイクや支援物資がトラックに積まれて埼玉物流センター(埼玉県加須市)から届きました。人工透析患者のための医薬品なども含まれていました。そして14日の深夜には発電機が到着。電気が止まっていたので、大変助かりました。


埼玉物流センターから届いたバイク

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