有料会員限定

グーグルのAI戦略で触れられぬ「広告」への影響 開発者会議はAI一色だが革新的な発表はなく

✎ 1〜 ✎ 268 ✎ 269 ✎ 270 ✎ 最新
拡大
縮小
開発者会議に登壇したスンダー・ピチャイCEO
毎年恒例の開発者会議に登壇したスンダー・ピチャイCEO(写真:Jason Henry/The New York Times)

生成AI(人工知能)をめぐる熾烈な開発競争が繰り広げられる中、米グーグルが恒例の開発者会議「Google I/O 2023」を5月10日(米国時間)に開催した。米オープンAI・マイクロソフト陣営を追い上げるべく、どのような手を打ってきたのか。

大前提として、今回のI/Oの主役がAIであったことは間違いない。昨年は、スマートフォンの次に来る未来型デバイスとしてスマートグラスに関する発表が注目されたが、今年は話題にすら上らず。どの発表もいかにAI技術を搭載・活用していくかが強調されていた。

守りに徹した開発者会議

マイクロソフト陣営へのわかりやすい対抗意識が見て取れたのは、次世代大規模言語モデル「PaLM 2」の医療に特化したモデルの開発や、軽量化によりオフラインで使えるメリットを打ち出したことだ。

次ページ生成AIが広告ビジネスに与える影響については
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内