「エルニーニョ発生確率80%」今年の梅雨予報は? 梅雨前線が停滞し続け長引く雨、大雨の恐れも

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2023年の梅雨はどんな感じなのでしょうか。気象予報士の久保井さんが解説します(写真:Komaer/PIXTA)

5月18日、沖縄と奄美で梅雨入りが発表されました。平年と比べて、沖縄は8日遅く、奄美は6日遅いです。

一方、本州は5月とは思えないほどの厳しい暑さです。東京は17日と18日、2日連続で最高気温30℃以上の真夏日になりました。17日は揖斐川(岐阜県)で35.1℃まで気温が上がり、全国で今年初めて最高気温35℃以上の猛暑日となりました。1993年5月13日に次いで観測史上2番目の早さです。

そして、今年の夏にエルニーニョ現象が発生する可能性が高まっています。エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことです。発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。

この影響で、今年の梅雨はどうなりそうか解説します。

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梅雨後半は降水量が多くなりそう

気象庁の3か月予報によると、6月の降水量は全国的にほぼ平年並みの見込みです。

3か月予報(降水量)6月(出典:weathermap)

7月の降水量は、北日本から西日本で「少ない30% 平年並み30% 多い40%」で、降水量が多くなる確率が若干高いです。

3か月予報(降水量)7月(出典:weathermap)
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