「怖い」と言われ…日本に住む黒人たちの苦悩 すれ違いざまに罵倒、留学生の中で孤立も

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ブリアンナ・スローターさんは、関西の大学の大学院生だ。スローターさんは、教育目的で来日したアフリカ系アメリカ人だが、留学当初精神的な健康を損ねたのは、クラスメイトの人種差別的な態度と、学校がこうした態度を許容していたことになると考えている。

2017年、高校卒業後すぐ日本にやってきたスローターさんは、その後どういうことが起こるのかまったく想像がつかなかったという。

「その場にいたアフリカ系の学生たちとはほとんど友達になりましたが、黒人ではない学生たちの多くは非常に人種差別的でした。香港出身の学生のことを覚えています。初対面で彼が言ったのは、『はじめまして。私は今まで黒(Black)に会ったことがありません』でした。黒人(Black person)でさえなく、「黒」です。彼は流暢な英語を話していたので、言語の問題ではありません。それは、彼が黒人を指す方法だったということです」

「当時、ほかの留学生と一緒に寮に住んでいました。でも、私が入居したときは、妙な緊張感が漂っていました。全員で一緒に登校して、その中に私がいないことを確認していました。とても奇妙でした」

クラスで人種や奴隷制のような問題が取り上げられるときでさえも、教師は黒人の命を軽視したり、疎外したりする生徒たちの回答を抗議や非難せず、容認していた。そのため、スローターさんは非常に孤立し、ストレスを感じることになった。

メンタルヘルスに影響を与える原因や要因

TELLの執行委員のモーリス・ラブさんよると、ワイズさんらの話は日本に住むあらゆる国籍の多くの外国人のメンタルヘルスに影響を与える原因や要因に触れているという。これらの要因には文化的ショック、言語の壁、仕事関連のストレス、社会的孤立、経済的ストレス、集団や人種に対する差別、環境ストレス(特に地震、台風、津波などを経験したことがない人には影響が大きく、大きなストレスを引き起こす)、そして日本のメンタルヘルスシステムの遅れが含まれるという。

「メンタルヘルスの問題に付随するスティグマ(偏見やラベリング)は、TELLで取り扱う最大の問題の1つです」とラブさんは話す。

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