自らオーナーシップを持って学ぶための「問い」 忙しくても自家発電できる人が最強な理由

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私たちは自ら問いを立てるということに慣れていません。だから、素朴な疑問が頭に浮かんだとしても、それを外に出すことに躊躇してしまいます。

この問いははたして良いものなのか?

この問いを追究することに意味はあるのか?

こんなレベルの問いを掲げるのは恥ずかしいことではないのか?

こんな問いは誰かが知っていることではないのか?

疑問が浮かんだ時に、多くの人の頭の中ではこのようなノイズが回っているはずです。そんなノイズを追い出すためにも、素朴な疑問は「壊れ物注意」として慎重に扱うべきなのです。

つまり、「それに興味さえあれば、それだけでいいのだ!」と、無条件でそのまま受け入れるのです。

自らオーナーシップを持って学ぶ

実際に大学の授業の現場でも、学生が主体となって、こういった疑問の発見作業を繰り返していくと、やがて「あ、ひょっとしたら、これは面白いかも!」という発見にぶつかる瞬間があります。目の輝きがちょっと変わるのです。

そうすればしめたもの。あとは猛烈に動き始めます。「これを知るためには、何を調べればいいですか?」「このテーマでお薦めの本を教えてください」。このように、自らオーナーシップを持って動き始めるのです。

まさにこれこそが、「自家発電」のスイッチが入った瞬間でしょう。

よく「何も疑問がありません」ということを聞かれる時がありますが、その多くの場合は、頭で考えすぎなのです。

まずは闇雲でもいいので、とにかく手を動かし、体を動かして世界との接点を持つこと。そしてその過程を振り返りながら、疑問が自分の中で育つのを待つ。これ以外に「疑問不在」の状況を解決する方法はありません。

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