米・キューバ接近で米州の力関係は変わるか

「歴史的会談」を手放しには褒められない

会談が始まる前に各国の報道陣との会見に応じた米国のオバマ大統領(右)と、キューバのカストロ国家評議会議長(左)(Stephen Crowley/The New York Time)

米国が依然として35カ国からなる南北米州で多くの難題に直面する中、オバマ米大統領は、これまで米国をやり玉に挙げてきた、米州首脳会議(米州サミット)を、多くの喝采を浴びながら後にした。

今後の課題は、オバマ氏とその後任が、キューバとの親善回復を通じて新たに得た信頼を活用できるかである。

南北米州における新時代

オバマ氏は今回、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長と1時間にわたり対談したが、米国が出席したのは米州サミットが1994年に始まってから初めてのことだった。今回のサミットでは、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領が6月に米国を訪問することも発表された。ちなみにルセフ氏は、米国が彼女の会話を盗聴したことに腹を立て、2013年に予定していた訪米は直前でキャンセルしている。

オバマ氏はこのほかにも、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領とも言葉を交わしている(マドゥロ氏はその数時間前に米国を「帝国主義者の干渉」とののしり、人権侵害があったとされている、ベネズエラ政府関係者への制裁の解除の要求をちらつかせていた)。

こうした中12日、メキシコ『El Universal』紙の見出しには「米州における新時代」との見出しが躍った。

もちろん、明るいことだけではない。カストロ氏は、彼が言うキューバに対する抑圧の歴史について、長期にわたって米国を批判してきた。ベネズエラ、ボリビア、アルゼンチンの首相もそれに追随している。また、オマバ氏がキューバをテロ支援国家のリストから除外する(米州地域の多くの首脳は、キューバがテロ支援国家に指定されていることに疑問を抱いている)との期待を裏切るとの見方もあり、これは各国が大使館を再開させる妨げになっている。

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