グリーンムーバーが走りまわる、圧巻の広島電鉄 ラッシュ時は新旧入り混じるワンダーランド
2023年2月平日の朝8時15分、紙屋町西電停に降り立った。広島市中心ビジネス街のこの交差点は、広島駅から広電西広島、広電宮島口へ向かう本線(西広島―宮島口間は宮島線)が直進、それから広島港へ向かう宇品線が直角に曲がるT字の分岐点で、広島港方面へは広島駅方、西広島方の両方向から入れる。交差点を挟んで広島駅側には紙屋町東電停がある。路線名は本線、宇品線だが、利用上はその名で区別することはあまり有用ではなく、「〇号線」と称する運行系統で案内される。
「1号線」は宮島を押さえて繁華街貫く広島港方面
鉄道ファンや観光客にとっては宮島方面の系統への乗車機会が多いかと思うが、市民の生活路線としては紙屋町から本通、袋町と繁華街をたどる宇品線が筆頭であり、広島駅―紙屋町東―広島港の系統が「1号線」、次に広島駅―広電西広島―広電宮島口間の「2号線」となっている。系統は4号線を欠番として9号線まである。
紙屋町は3号線、6号線、7号線も経由する。さらに朝ラッシュ時や夕夜間には1〜9号線の区分に該当しない運転系統や、区間運行の便があり、それらは0号線と称している。
それで朝の紙屋町西電停に立つと、まさに途切れなく電車が着発し、信号が変わるごとに直進したり右折・左折したりと、凄まじい勢いだ。まずは希少な旧型車として目に飛び込んできた元神戸市電582号から追ってみると、その582号7号線横川駅行きは宇品線から本線へ左折して到着する。
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