新聞は編集された意味が目に飛び込んで来ること、紙面を開くことで自ら読もうと思っていなかった記事に出会い、新しい事実を知ることができる媒体だ。1面には新聞各社のプライドがかけられており、スクープ性の高い記事や、社としてこれを一番に伝えるべきと判断をした大きなニュースが置かれる。
また「社論」機能を持つことは新聞の大きな特徴だ。世の中や特定のイシューがどうあるべきなのかを考え、論じるための提起をしている。若い人たちには、ゴミ捨てが面倒だ、ネットで読めるなどと安易に考えずに、ぜひ新聞を紙で読んでほしいと話している。
ラジオは、労働をし「ながら」で耳に情報を入れることができる点が特徴だ。テレビのように画面を視聴する必要がないからだ。昔は青果店やタクシーやトラックの運転手さんがよくラジオを聞いていたが、最近ではとんと見なくなった光景ではある。
筆者も中学生の頃に勉強をしながら深夜ラジオを聴いていたことを思い出す。あの小さな受信機から漏れてくる大人の世界にあこがれたものだ。
雑誌は今もよく読む媒体である。ぱらぱらとめくりながら、関心のある情報を掘り出せる。しかし、こちらはすっかりネット記事に力を入れており、ネットでの会員制記事が増えた。雑誌は比較的見出しで読むことの割合が高く、逆に言えばそれだけインパクト勝負な媒体だけに、ネットで見出しを見て読むことと雑誌を手に取ることの違いは少ないように感じている。
伝統メディアを凌駕しつつあるネット媒体
記事の内容はすでに他メディアが報じたあとの深堀り、あるいはまだ報じる前の独自性、時にはそのスキャンダル性のインパクトで読んでいる。
こうした伝統的メディアを凌駕しつつあるのが、ネット媒体だ。すでに新聞、テレビ、雑誌は本格的にネット記事を発信しているし、ここでの速報力は大きい。ラジオは受信機がなくともネットで聞けるように形を変えた。
LINEを見ていれば、どこの社が出したかはともかく、どこよりも早くすぐに手元に「速報」が飛び込んで来る。どこかの画面を見続けている必要はないし、見逃すことも少なくなる。
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