PTA委員を買って出るべき、これだけの理由 今年も恐怖の季節がやってきた?!

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そしてもし、活動の中で「これはおかしいのでは」「ムダじゃないか」という部分を見つけたら、ぜひ、「こんなふうに変えてはどうですか」と具体的に提案してみてください。

母親同士は同調圧力が強く働くため、「これはヘン」と思っても言い出しづらいことがありますが、父親は異質な存在なので、比較的“圧力フリー”です。新しい提案をした際に受け入れられやすい傾向があります。

ただし、伝え方にはご注意を。今までのやり方を否定する言い方をしてしまうと反感を買うので気をつけましょう。特に信頼関係が築かれていないうちに強く意見するのは危険です。周囲の様子を見ながら慎重にいけば、ケガを最小限に抑えられると思います(軽いケガは免れない前提で)。

「委員長選び」という第2ラウンド

もうひとつ、忘れられがちな部分ですが、「委員決め」の後には「委員長(副委員長)選び」という第2ラウンドが待っています。これがまたなかなか決まらず、時間がかかります。

余力がある方はぜひ、ここでも立候補を。初めての委員だとちょっと難しいかもしれませんが(本部役員さんから警戒される場合もあります)、2度目以降の委員であれば、委員長はおすすめのポジションです。

集まる日時など自分の都合優先で決められますし、「おかしい」と思う部分があれば変えやすい立場です(もちろん周囲の人たちとの相談・合意は必要ですが)。

また自ら中心となって全体を動かすので「やらされ感」がなく、活動を楽しみやすくなります。

中には委員長だけ前年度のうちに内定しているPTAもありますが、その場合は来年度、再度トライしていただければと思います。

実際にやってみるとわかることですが、PTA活動は面倒な部分だけでなく、楽しい部分も実はけっこうあります。かかわるほど知り合いは増えますし、運がよければ一生付き合える友達が見つかることもあるでしょう。

PTAは問題点も多いですが、それらを「改善すること自体を楽しむ」のもいいと思います。ちょっとしたことでも、これまでのやり方を変えられたら「いいことしたな!」と自己満足に浸るのもおすすめです(筆者もしょっちゅうやっています)。

1年間、あるいはもっと、ぜひ楽しんでPTA活動をしてもらえることを祈っています。

 

大塚 玲子 ノンフィクションライター

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おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

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