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東武小泉線、「日本のブラジル」へ走るシブい路線 異国情緒のカラフル駅舎…メインは通学利用

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「成島駅も駅前広場の花壇、これを地元の人が集まってきれいに整備してくれていて。わざわざ遠くから来るような観光地のない路線ですが、地元の人たちに支えられている。そういうところも、ローカル線らしさかもしれませんね」(丸山さん)

沿線の人々によって整備されている成島駅前の花壇(撮影:鼠入昌史)

ちなみに、終点の西小泉駅のホームで折り返し列車の出発を待っていると、発車直前にLINDBERGの名曲『今すぐKiss Me』が流れてくる。

駅のすぐ南の県道に歩道橋があるから、そこの上から見かけた革ジャンに駆け寄って……などというのがこの歌のルーツなのか……と思ったら、まったく関係ないらしい。

なぜか流れる『今すぐKiss Me』

「なんでこの曲なのかは、ちょっとよくわからないですね。ただ、何かの縁があって使っているわけではないことは確かです。信号に連動しているので、出発信号機が青になったら鳴り始め、列車が出発しても信号が赤に変わるまで流れています。ワンマン線区ならではの発車メロディ、ですね」(清水さん)

この発車メロディ、運転士に信号開通を知らせる合図だという噂が一部で流れているらしいが、東武鉄道さんによれば乗客に出発間際であることを伝えるのが目的だとか。なぜLINDBERGなのかはともかく、案外こうしたローカルな駅でポップス発車メロディを聞くと、うれしくなるものだ。

“日本のブラジル”大泉町の玄関口・西小泉。駅前にしばらく立っているだけでもなんとなく異国情緒を感じてしまうのは、そういう町であることを知っている先入観がなせる技かもしれない。

東武小泉線・館林―西小泉間

  • 小泉線の列車は館林駅の4番のりばから出発する 小泉線の列車は館林駅の4番のりばから出発する
    (撮影:鼠入昌史)
  • 丸山直哉館林駅管区長(左)と清水昇館林駅首席助役 丸山直哉館林駅管区長(左)と清水昇館林駅首席助役
    (撮影:鼠入昌史)
  • 成島駅の信号機は、館林―成島間の折り返し列車 成島駅の信号機は、館林―成島間の折り返し列車
    のために設置された(撮影:鼠入昌史)
  • 分福茶釜でおなじみの茂林寺がある館林市。それにちなんだ 分福茶釜でおなじみの茂林寺がある館林市。それにちなんだ
    タヌキの像が駅前でお出迎え(撮影:鼠入昌史)
  • 本中野駅は改札を抜けるとすぐに館林方面のホーム 本中野駅は改札を抜けるとすぐに館林方面のホーム
    (撮影:鼠入昌史)
  • 無人駅の篠塚駅はフェンスの合間を抜けて改札へ。 無人駅の篠塚駅はフェンスの合間を抜けて改札へ。
    ホームが1本だけの棒線駅だ(撮影:鼠入昌史)
  • 篠塚駅前の商店では以前、乗車券の委託販売が 篠塚駅前の商店では以前、乗車券の委託販売が
    行われていた(撮影:鼠入昌史)
  • 東小泉駅の改札と島式ホームは跨線橋で結ばれている 東小泉駅の改札と島式ホームは跨線橋で結ばれている
    (撮影:鼠入昌史)
  • 東小泉駅は小泉線の中でも運転上の要衝。太田方面と 東小泉駅は小泉線の中でも運転上の要衝。太田方面と
    館林方面、それぞれの列車が接続する(撮影:鼠入昌史)
  • 東小泉駅前のロータリー。駅周辺には住宅地が広がる 東小泉駅前のロータリー。駅周辺には住宅地が広がる
    (撮影:鼠入昌史)
  • 小泉町駅は無人の棒線駅。跨いでいる跨線橋は 小泉町駅は無人の棒線駅。跨いでいる跨線橋は
    駅構内の施設ではない(撮影:鼠入昌史)
  • 黒を基調としてカナリアイエローを大胆に使った 黒を基調としてカナリアイエローを大胆に使った
    カラフルな西小泉の駅舎(撮影:鼠入昌史)
  • 西小泉駅の駅舎には、ポルトガル語などの表記で 西小泉駅の駅舎には、ポルトガル語などの表記で
    歓迎のメッセージ(撮影:鼠入昌史)
  • 西小泉駅前のロータリー。小泉町と大川村が合併した際に 西小泉駅前のロータリー。小泉町と大川村が合併した際に
    それぞれの名を取って大泉町になった(撮影:鼠入昌史)
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  • 小泉線の列車は館林駅の4番のりばから出発する
  • 丸山直哉館林駅管区長(左)と清水昇館林駅首席助役
  • 成島駅の信号機は、館林―成島間の折り返し列車
  • 分福茶釜でおなじみの茂林寺がある館林市。それにちなんだ
  • 本中野駅は改札を抜けるとすぐに館林方面のホーム
  • 無人駅の篠塚駅はフェンスの合間を抜けて改札へ。
  • 篠塚駅前の商店では以前、乗車券の委託販売が
  • 東小泉駅の改札と島式ホームは跨線橋で結ばれている
  • 東小泉駅は小泉線の中でも運転上の要衝。太田方面と
  • 東小泉駅前のロータリー。駅周辺には住宅地が広がる
  • 小泉町駅は無人の棒線駅。跨いでいる跨線橋は
  • 黒を基調としてカナリアイエローを大胆に使った
  • 西小泉駅の駅舎には、ポルトガル語などの表記で
  • 西小泉駅前のロータリー。小泉町と大川村が合併した際に

大泉町にブラジルやペルーの人々が多くなったのは1990年以降。入管法が改正されて日系人を中心にやってきたのがはじまりだとか。丸山さんや清水さんは「もうそれから30年以上経ちますし、大泉に住んで2世代目、という方もいる」と話す。学生たちの利用がメインでほとんどは典型的な北関東のローカル駅。それが終点に来ると急に“日本のブラジル”へ。小泉線、なかなかシブい、ローカル線なのである。

【写真を見る】東武小泉線、「日本のブラジル」へ走るシブい路線 異国情緒のカラフル駅舎…メインは通学利用(22枚)
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