関西私鉄「車両カラー」、あなたの好みはどれ? ラッピングでもあっと驚くデザインが続々登場

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近年、関西大手私鉄はラッピング車両を通じて、さまざまな取り組みを行なっている。ラッピング車両の前で親子連れや若い女性が、スマホ撮影するシーンもおなじみになった。ここですべてのラッピング車両を紹介することはできないので、筆者が「面白い」と思った車両をピックアップしたい。

もっとも目立つラッピング車両は南海「ラピート」ではないだろうか。「鉄人28号」を思わせる独特のフォルムとラッピングの組み合わせは、迫力がある。

これまで数々のラッピングが施されてきたが、もっとも印象深かったのは2014年9月〜2015年8月まで運行された「出逢えたらラッキー Peach×ラピート ハッピーライナー」である。これは「ラピート」の運行開始20周年を記念し、LCC航空会社ピーチ・アビエーションとのコラボ企画であった。

ピーチの機体に準じた桃色を塗装の基色とし、両先頭部分は白色である。ラピートの独特な前面デザインの影響もあり、スピード感あふれる姿になった。2014年9月7日の出発式では、ピーチの客室乗務員がセレモニー列車でノベルティグッズ配布などのおもてなしをした。

コロナ禍により航空需要が落ち込むなか、ラピートも一時休業を余儀なくされた。今後は航空需要も復活することが予想され、ラピートと航空会社のコラボを再び見たいものである。

阪急の「ミッフィー号」

キャラクターを使ったラッピングなら、阪急が一歩リードという感じだ。阪急では人気キャラクターとのコラボレーションを継続的に展開している。2022年8月からは、オランダ生まれの人気キャラクターであるミッフィーとのコラボをスタート。神戸本線、宝塚本線、京都本線で、ミッフィーや観光名所のイラストがラッピングされた「ミッフィー号」が登場した。

ラッピングは各線区により、登場する観光名所が異なる。内装も各線区オリジナルの仕掛けがある徹底ぶり。また、阪急系列のホテルや店舗ではコラボフードも販売し、阪急ファンだけでなくミッフィーファンも虜にしている。

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