安易な「みんなで仲良く」が子どもを苦しめる理由 友人関係の「距離感」は選んでもいい
興味が合わないのは、誰のせいでもない
また、友だちにノリを合わせることを、馬鹿らしいと思う人もいるかもしれません。
学校で同級生と話していて、つまらないと思うことがある。いつまでこの話につき合わなければいけないのか、と感じてしまう。でも、相手を拒絶したいというほどでもない。だからなんとなくつき合っているけど、友だちづき合いを苦痛だと感じることが増えてきた、というような悩みです。
友だちの話に興味を持てないのは、友だちもあなたも悪くありません。興味の対象が合わないというだけです。「つまらない」と思うのは仕方がない。そのことに罪悪感を持たないで、「では、自分はどうしたいのか」ということを考えていきましょう。
あなたは一人でいる時間を大切にしたいタイプなのかもしれません。友だちと長時間、おしゃべりをしたいわけではないなら、生活スタイルを変えましょう。最初は友だちから「最近ノリ悪いな」と言われることもあると思います。でも、無理につき合わず、自分のペースを大事にすると、いずれスタイルができあがります。
例えば、自分のことを「長話をしない人」として定着させていくと、あいさつや世間話はするけれど、だらだらとおしゃべりはしない、ほどよい友だち関係をつくることができるかもしれません。
世の中には、どんな話題でもそれなりにおしゃべりができるという人もいます。あまり興味がないことにも一定の関心を持って、相手の話を聞いたり、自分の気持ちを話したりすることができる。そういう人は、友だちとのおしゃべりにつき合うのも簡単でしょう。
一方で、特定の話題であれば楽しく話せるけれど、興味のないことにまでつき合っていられないというタイプの人もいます。このタイプの場合、仲のいい友だちが相手でも、話が合わなければ退屈してしまうこともあります。あたりまえなようで忘れがちですが、コミュニケーションのスタイルは、人によって違うんです。どちらがいいということはありません。
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