脂のる今が旬「ブリの照り焼き」美味に作る簡単技 実は失敗が少ない料理、おいしさの分岐点は2つ

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砂糖と酒を加えてフライパンの表面温度をまず下げてから、みりんを加えます。調味料を加える順番も重要で、いきなりしょうゆを加えてしまうと焦げたり、香りが飛んだりしてしまうので、砂糖と酒を加えてフライパンの表面温度を下げてから、ほかの調味料を加えます。

砂糖と酒、みりんを投入
このとき、火は消しています

しょうゆを加えたら再び中火にかけ、タレを煮詰めていきます。

しょうゆを投入
調味料の割合はすべて同量にしていますが、好みで砂糖は減らしてもいいでしょう

スプーンでたれをかけ、濃度を確認します。鍋照り焼きはタレを煮詰めるほど味が濃くなりますが、冷めるととろみが強くなるので、完全にとろみがつく手前で火を止めましょう。

スプーンでブリにたれをかける
ブリの身にはすでに火が入っているので、この工程はあまり時間をかけないように

皿に盛り付け、付け合わせを添えます。ちなみにあしらいは右手前が日本料理の決まりです。

出来上がったブリの照り焼き
出来上がり

照り焼きは合理的な調理法で、調理料の味が素材にすべてつくわけではなく、鍋に残ります。そのため味の濃さを食べ手が調整できるので、失敗が少ないのです。また、調味料の味わいで素材の味をカバーできるので、安価な材料でもおいしくできます。ご飯のおかずの甘辛味は日本人の叡智。ぜひとも炊きたてのご飯を添えて、召し上がってください。

(写真はすべて筆者撮影)

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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