ナガホリは相馬市のジュエリー製造工場が操業停止、本格再開は4月か【震災関連速報】
宝飾品の製造卸大手、ナガホリは東日本大震災の影響でジュエリー製造子会社「ソマ」(福島県相馬市柚木字)の操業停止が続いている。工場の建屋や機械の損傷は軽微で、停止していた水道も22日夕方に復旧し、インフラ的には再稼働が可能となった。
ただ、約60人の社員(パート含む)のうち、自宅の被災や福島原発近隣からの自主退避などで24~25人が出社できない状況が続いているうえ、車での通勤のためのガソリン確保も厳しく、「本格的な稼働再開は4月に入ってからになるのではないか」(笹岡悠一常務取締役管理本部長)という。
卸用の商品調達という点では、ある程度在庫があることや、ソマで製造していたものを外注や茂原(千葉)の工場での製造に振り分けることなどで対応し、大きな影響は出ないもよう。むしろ、首都圏の計画停電の影響で主販路の百貨店が営業時間を短縮したり、ガソリン不足から外商を縮小していることなどの影響が懸念される。
また、ナガホリでは、イオンなどのショッピングセンターを中心に「ニコロポーロ」という小売店も展開しているが、東北、北関東の被災地域に9店を出店しており、うち7店については再開の見通しがつかない状況が続いている。
(勝木 奈美子 =東洋経済オンライン)
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