テスラがアメリカでSUV「モデルY」を値上げ 同社の世界平均販売価格が約290ドル上昇する
米電気自動車(EV)メーカー、テスラは3日、米国でスポーツタイプ多目的車(SUV)「モデルY」の価格を引き上げた。
同社のウェブサイトによれば、「モデルYロングレンジ」を1500ドル(約20万円)値上げして5万4990ドル、「モデルYパフォーマンス」は1000ドル引き上げて5万7990ドルとする。
米財務省は3日、バイデン政権が実施しているEV購入の税額控除について、控除対象となるクロスオーバーSUVの定義方法を変更すると発表した。これによりSUVの定義が広がり、最大7500ドルの税控除を受けられる人が増加。インフレ抑制法の下、今後は最高8万ドルまでのSUVが控除の対象となる。
テスラは今月に入り、一部モデルの値下げを実施。控除対象となる車を増やし、需要喚起を狙った。
ウェルズ・ファーゴは今回の値上げについて、テスラの世界平均販売価格が約290ドル上昇することを意味すると指摘。ただ、アナリストのコリン・ランガン、コスタ・タスリス両氏は「われわれの見解では、この小幅な値上げがテスラの価格戦略や業界全体のEV価格ダイナミクスに重大な変化をもたらすことはない」と分析している。
原題:Tesla Raises Prices of Its Model Y SUV in the US (1)(抜粋)
More stories like this are available on bloomberg.com
著者:Dana Hull
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら