ユーロ圏のインフレは1月に予想以上に減速した。欧州中央銀行(ECB)の今後の利上げ軌道を巡る議論はいっそう白熱しそうだ。
欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が1日発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比8.5%上昇。エコノミスト予想では8.9%上昇が見込まれていた。
1月のユーロ圏消費者物価指数:速報値(表)
ユーロ圏のインフレ率は3カ月連続で低下。エネルギー価格の低下が主な要因だ。しかし、変動の大きな項目を除くコアCPI指数は前年同月比比5.2%上昇と、過去最高の水準で変わらなかった。
ユーロスタットは発表が来週に延期されたドイツの数字について、推計値を使用した。
今回の統計内容は、広く見込まれている2日の0.5ポイント利上げ決定の後で、利上げペースを緩めるよう主張し始めているECB政策委員会のハト派を後押しする可能性がある。
一方、よりタカ派的な委員は賃金上昇を懸念し、高止まりするコアCPIに注目している。ラガルド総裁は昨年12月、23年最初の2カ月間のインフレ率がさらに上昇する可能性を確信するだけの十分な根拠があると述べていた。
原題:Euro-Zone Inflation Eases as ECB Debate Over Rates Heats Up (2)
(抜粋)
--取材協力:、、、.
(第3段落以降を追加します)
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著者:Jana Randow
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