「定年後に自宅売却」した7家族の厳しすぎる結末 妻に断られ単身田舎暮らし、予想を下回る売値…
定年後、東京都内の自宅を売却し、茨城に移り住んだ佐川さん(仮名・60代男性)の失敗例を見ていこう。
晴耕雨読のはずがたったひとりの老後
長年の田舎暮らしの夢を果たすべく計画を立て、定年後、退職金で畑のある自宅を購入することにした佐川さん。うまく進んでいると思っていたが、最後の最後にとんでもないどんでん返しが待っていた。
なんと、一緒に来てくれると思っていた妻が猛反対。自分は東京に残るというのだ。時すでに遅し……。佐川さんはすでに自宅を売却し、移り住む物件を契約してしまっていた。
「夫は夫婦2人で晴耕雨読の生活をのんびり楽しもうと思っていたんですが、奥さまは友人のいない田舎なんて行きたくないと言い出した。あれこれ説得しましたが取りつく島もなく……。
当然ついてきてくれるもんだと思っていましたが、勝手な思い込みだったようです」(藤川さん、以下同)
計画を白紙に戻したくても、すでに自宅は売却済み。結局、佐川さんは田舎でひとり暮らしをし、奥さんは都内で賃貸と、夫婦別々の二重生活を続けるはめに。
結果、以前より生活費がかかるようになってしまったそう。
「老後の穏やかな暮らしを望んでの決断だったのに、今はお金の心配ばかりがよぎるそう。人生プランがガラリと狂ってしまいました」
1.家族、とくに配偶者とはよく相談すべし
雑談レベルでは同意していても、本心は違う場合も。「とくに女性は所属するコミュニティーを大事にするので、高齢での移住は気がすすまないという人も多いです」