全7回の特集『コンビニ 再成長への岐路』の第6回。ファミリーマートは1店舗当たりの1日平均売上高である日販が好調に推移している。その秘訣とは。
あかんかったら直せばいい
――細見社長の就任以来、クリスピーチキンやクリームパンなどヒット商品を連発しています。何が変わりましたか。
僕は(神輿に)乗っているだけ。コロナ禍でいろいろなことに挑戦していたことが、ちょうど2021年にファミマ設立40周年だったのもあり、社内の意識がまとまってうまく回り始めた。2021年3月発売のクリスピーチキンから勝ち始めて、そのリズムが続いていった。
いい商品やマーケティングだけじゃなく、店舗のオペレーションにどう落とし込んでいくかなど、営業、商品開発、マーケティングで商品開発段階から会議をやるようになって、忌憚なく意見をぶつけ合う。あかんかったら直せばいいのでスピード感も早まった。それがうまくいった。この変化は僕が(伊藤忠から)来る以前に始まっていた。
ファミマには各分野のプロ集団がすでにいる。商品や店舗をどうするかは彼らに任せればいい。僕はどっちかというと指揮者って感じかな。タクトを振っている。
――タクトを振るというと?
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