セブン、好調な米国で急ぐ中食テコ入れの全貌 改革の手本はハワイに移植した日本式コンビニ

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セブン&アイ・ホールディングスはアメリカのコンビニでサンドイッチなど日本式中食の強化を急ぐ。その狙いとは。

ハワイの店舗を視察するセブン&アイ・ホールディングスの井阪社長
ハワイのセブン-イレブンを視察するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長(左から2人目)。写真中央の棚には人気商品のスパムおむすびが並ぶ(写真:セブン&アイ・ホールディングス)

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2022年7月、ハワイにセブン&アイ・ホールディングスや事業会社の幹部、各国でセブン-イレブンを展開する会社の首脳ら約70名が一堂に会した。目的はセブン-イレブン・ハワイ(SEH)の視察。店舗や、弁当などを製造するベンダーの工場を回った。

セブングループがハワイでこれほど大規模の視察を行うのは初めてのことだ。参加者の中にはセブン&アイの井阪隆一社長や、アメリカ本土の事業を担当するセブン-イレブン・インク(SEI)のマイケル・デピントCEO、セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)の永松文彦社長の姿もあった。

ハワイは日本式コンビニの成功例

なぜハワイだったのか。それはハワイが日本式のコンビニを移植することで大きな成功を遂げた地域だからだ。そのカギを握っているのが、購入後にすぐ食べられるおにぎりやサンドイッチなどの中食と呼ばれる商品。

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