セブン、好調な米国で急ぐ中食テコ入れの全貌 改革の手本はハワイに移植した日本式コンビニ

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 8
拡大
縮小

セブン&アイ・ホールディングスはアメリカのコンビニでサンドイッチなど日本式中食の強化を急ぐ。その狙いとは。

ハワイの店舗を視察するセブン&アイ・ホールディングスの井阪社長
ハワイのセブン-イレブンを視察するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長(左から2人目)。写真中央の棚には人気商品のスパムおむすびが並ぶ(写真:セブン&アイ・ホールディングス)

特集「コンビニ 再成長への岐路」の他の記事を読む

2022年7月、ハワイにセブン&アイ・ホールディングスや事業会社の幹部、各国でセブン-イレブンを展開する会社の首脳ら約70名が一堂に会した。目的はセブン-イレブン・ハワイ(SEH)の視察。店舗や、弁当などを製造するベンダーの工場を回った。

セブングループがハワイでこれほど大規模の視察を行うのは初めてのことだ。参加者の中にはセブン&アイの井阪隆一社長や、アメリカ本土の事業を担当するセブン-イレブン・インク(SEI)のマイケル・デピントCEO、セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)の永松文彦社長の姿もあった。

ハワイは日本式コンビニの成功例

なぜハワイだったのか。それはハワイが日本式のコンビニを移植することで大きな成功を遂げた地域だからだ。そのカギを握っているのが、購入後にすぐ食べられるおにぎりやサンドイッチなどの中食と呼ばれる商品。

次ページアメリカ本土で中食を強化する理由
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内