「大学入学共通テスト」東大生が解いて驚いた中身 嘆く受験生も…来年に向けて鍛えるべき力とは?
まず解いていて驚いたのは、どの科目も国語の問題のように、問題文が長いことです。見開きで文章を読み切ったうえで、問題がたったの1問載っている、というものも多く存在していました。
しかもそのすべてを読解しないと答えが出てこないような問題ばかりなのです。センター試験であれば、与えられた問題文が長かったとしても、それを読まずに答えが出てくるものばかりでした。しかし、共通テストの問題は与えられた文章を読み、問題によっては前の問題の問題文を確認しながら読まなければ答えが出ないものばかりなのです。
東大生の感想は「センター試験よりも時間がかかる」
センター試験を解いて東大に合格した世代の東大生にも解いてもらったのですが、みんなが口をそろえて「センター試験よりも、解くのに時間がかかる」「かなり体力を使う」と言っていました。
僕も、センター試験の過去問を解いているときに理科や社会の問題で時間が足りなくなった経験は一度もありませんでした。しかしこの共通テストの問題は、速く読まないといけないので時間が足りなくなる受験生も多いだろうと感じたのです。
しかもそれが、理科や社会だけでなく、英語や数学でも同じなのですから驚きです。
英語リーディングの問題は、試験全体の総語数は約6000語。センター試験のときの総語数が4000語程度であったことを考えると目を見張るほど多く、また今年は去年よりも総語数が増えているので、来年もこの語数は増え続けていくと考えられます。
問題の答えの根拠も、長文のいろんなところに散っていて、「最初と最後を読んで大体の英文の方向性を理解する」などのテクニックもあまり使えません。
数学もそうです。数学の問題とは思えないくらい問題のページ数が多く、与えられた条件を読解して理解するだけで時間がかかってしまうようなものばかりでした。理系だろうが文系だろうが関係なく、きちんと文章を読んで判断する読解の力が求められる問題が非常に多いのです。
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