京阪線の「要衝」枚方市駅、再開発でどう変わる? 2024年夏に高層複合施設開業、電鉄本社も移転

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上層階は19~26階に「カンデオホテルズ」が出店。ロビーフロアの19階はレストランとバンケットで、地上81mのバルコニーに出られるという。最上階にはサウナと露天風呂を備えた「スカイスパ」を設ける。29階建て・高さ約109mの賃貸タワーレジデンスとは低層階でつながる。1~4階は商業施設で、3階に天野川に面したテラス、5階に屋上広場を設ける。

枚方市駅再開発3工区
天野川にかかる天津(あまつ)橋から見た第3工区(記者撮影)

京阪「街全体の活性化目指す」

既存の高架下商業施設「京阪枚方ステーションモール」は、エル枚方が入るAブロック、京阪百貨店のB・Cブロック、京阪ザ・ストア枚方店などがあったDブロックで構成する。Dブロックの施設はすでに営業を終了しており、これらと一体で整備することで、既存部分と合わせて約120店舗、営業面積約2倍の商業施設が誕生するという。

京阪の広報担当者は「枚方市は当社が創業以来本店を置き、大切にしている街。枚方市駅は京阪線で乗降人員が3番目に多く、沿線の中核となる都市だと考えている。現在『沿線再耕』を掲げて、地元の方々やまちづくりの専門家の力を借りながら、単なる拠点開発にとどまらず、人が集まり、新たに居住する人が増え、街全体が活性化することを目指した開発を進めている」と説明する。

枚方市駅周辺の再開発を起爆剤として沿線全体に活気を波及させることができるか。同社グループにとっての試金石となる。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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