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ライフ #僕の心臓は右にある

「心臓が右にある男」が起こした風船の泣ける奇跡 37億分の1の確率で出会う女の子に遭遇した話

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右に心臓があるって、どんな感じかって?

そやなー。

僕はルックスもよくなくて、「汚い中華料理屋の換気扇」なんて言われたこともあるぐらいだし、アマチュアのホームレスというか、芸人ですって名乗ってはいるけれど、自分になにか強烈な武器があるのかなと思うと、あんまり思いつかなくて、それがすごいコンプレックスなんですね。

そういうパッとしない自分にとって、右心臓はフックみたいなもの、名刺みたいなもんかもしれません。

居酒屋で酒飲んでるおっちゃんが、

「チャンス大城ってお笑い芸人いるやんか」

「ああ、あの心臓が右にあるやつな」

って、名前の次に思い出してくれるもの。

「中学の時に、サイトウっていたやんか」

「ああ、あの牛乳2秒で飲むやつな」

っていうのと同じ。

「猫ひろしっているやんか」

「ああ、カンボジア代表でオリンピック出たやつな」

心臓が右にあることは名刺みたいなもん

僕の右心臓は、サイトウ君の牛乳、猫ひろしのカンボジア代表みたいなものかもしれません。

僕はずっと、二枚目俳優とか歌舞伎者はズルイと思っていました。だって、あの人たちは遺伝子とか血筋とか、いくら努力したって僕には越えられないものを持ってるじゃないですか。

『僕の心臓は右にある』(朝日新聞出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

でも、最近気づいたんです。

「自分にも、努力せんでも持ってるもんがあったんや」

って。

それが、右心臓です。いくら二枚目俳優や歌舞伎役者さんが努力したって、心臓を右には移動できないですもんね。

名前の次に思い出してもらえるものがなくてコンプレックスに思っている人がおったら、この本を読んでもらって、

「こんなやつが右心臓だけで生きて行けるんやから、自分はこれがあったら生きて行けるんちゃうか」

なんて、自分なりのフックを見つけてもらえたらいいと思うんです。 

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