東洋経済が厳選、「これだけは読んでおくべき」教育関係者にお薦めしたい10冊 2022年がわかる、23年に備える教育トレンド
みんなの「今」を幸せにする学校(著:遠藤洋路)
前例にとらわれず大胆な改革を進めている自治体には、必ず魅力的なリーダーがいる。そんな自治体の1つに熊本市がある。新型コロナウイルスの感染拡大当初、いち早くオンライン授業に取り組んだことで周囲を驚かせた熊本市は、その後もICT活用を発展させるだけでなく、子どもが参画する校則改革や教員の働き方改革など矢継ぎ早に施策を講じている。
熊本市の教育を率いるリーダー、教育長の遠藤洋路氏が手がける初の著書『みんなの「今」を幸せにする学校 不確かな時代に確かな学びをつくる』(著:遠藤洋路/時事通信社)は、将来のために子どもに我慢や無理をさせることが多かった日本の教育に疑問を呈する一冊だ。
みんなが「今」幸せになる学校づくりが本書のテーマ。子どもはもちろん保護者、教職員、教育委員会職員、地域の人など教育に携わるすべての人の「今の幸せ」に視点を移せば、おのずと現在の学校教育、子どもの将来の姿も変わっていくという。
テクノロジーが予測する未来(著:伊藤穰一)
未来を生きる子どもたちに必要な資質と能力とは何なのか。それらを育む立場にあるのなら、この先の未来がどう変わっていくのかを知っておくことは大前提といえる。
Web3、メタバース、NFT……これら未来を変える最先端のテクノロジーについて、どのような技術なのか、私たちの社会や経済、生活をどう変えるのか、詳しく説明はできるだろうか。
米マサチューセッツ工科大学(MIT)でメディアラボ所長を務め、デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家として活動する伊藤穰一氏が書いた『テクノロジーが予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる』(著:伊藤穰一/SBクリエイティブ)には、最先端テクノロジーがもたらす驚きの未来が記されている。
教育について書かれた章もあり、基本的な知識を得ながらその特徴や来るべき変革について丸ごと学べる一冊といえる。
(注記のない写真:Ushico / PIXTA)
東洋経済education × ICT編集部
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