社会保障の泰斗、権丈善一による「ちょっと気になる」シリーズの最新刊である。共著者は労働経済学者の権丈英子。初の夫婦共著だ。最近の文章や講演録を集めたもので、扱うトピックは年金、労働、医療・介護、社会保障の政策論など広きにわたる。
しかし、著者のことだから単に最近のものの寄せ集めではないはずだ。今回は「ちょっと気になる」も、「もっと気になる」に変わっている。
社会保障の歴史を踏まえたうえで、これまで書籍にはあまり載せてこなかった政策提言に重点を置き、シリーズの総集編に位置づける。そして、本書の「隊長」は「政策思想」だという。
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