著作権をめぐる争いと聞くと著作権が侵害された例を思い浮かべがちだが、本書は逆だ。「エセ著作権者」とは、実際には起こっていない著作権侵害を主張したり訴えたりした人々を指し、本書はその事例集だ。誰もが知っている有名事件もある。
内容は、イチャモンや妄想に近いように思われるものから、外野(SNSなど)が騒ぎ出し本人もその気になってしまったもの、著作権への理解が不十分だったもの、訴えた側と訴えられた側との間の出来レースだったものなど、実に多様だ。しかしエセ著作権者として、日本経済新聞社、神戸新聞社、小学館、平等院鳳凰堂、米ウォルト・ディズニー・カンパニー、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、日本将棋連盟といった団体や著作権法の研究者までもが登場するとなると穏やかではない。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら