中国「iPhone工場」、従業員が"大量離職"の大混乱 工場周辺に労働者が次々現れ、SNSでも大騒ぎに

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中国への一極集中リスクは鴻海も以前から認識しており、2019年にはインドにiPhone工場を稼働した。

中国での報道によると、今回の騒動で同社はインドへの生産移転の加速を決断し、今後2年でインド工場の従業員を現在の4倍である7万人に増やす計画を立てている。

感染は全国各地に広がる

鄭州工場の異常表面化から1カ月。感染は全国各地に広がり、この数日は北京や上海でもゼロコロナ政策への抗議活動が頻発している。封鎖が長引くと人はSNSに情報を求め、デマが飛び交い、不安や不満の共鳴が起きる。

鴻海、地元政府、アップルの三者が、中央の政策とSNSという力を得た従業員の圧力のはざまで、難しい舵取りを迫られている。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆編集、海外企業の日本進出における情報発信の助言を手掛ける。近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
X: https://twitter.com/sanadi37
公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

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