有料会員限定

専制国に浸透する中国型の社会監視システム 上海協力機構のメンバー国は中国を見習う

✎ 1〜 ✎ 376 ✎ 377 ✎ 378 ✎ 最新
拡大
縮小

首脳会談があっても米中新冷戦は不可避。上海協力機構は反米陣営へと変質している。

笑顔で握手する習主席とバイデン大統領
バリ島での両首脳。両国とも融和の雰囲気を演出した(写真:新華社/ アフロ)

いつもはむっつりとした表情の習近平・国家主席が破顔し、バイデン米大統領と握手を交わした。11月14日、インドネシア・バリ島で開かれたG20サミットで、両首脳がパンデミック後初の対面会談を行ったのだ。中国メディアは旧友再会のようなこの場面を大きく報じ、米中関係の雪解けを中国国民に印象づけた。

約3時間に及ぶ会談は、双方が内政上の重要課題を乗り越えた後に実施された。報道によれば、話し合いは台湾問題では平行線だったが、意見の不一致をマネージし、気候変動や食料安全保障などの問題で協力していくことが合意された。王毅・国務委員は会談後、習主席が21世紀の世界は冷戦の轍を踏むべきではないと発言したと紹介している。

米中関係への不安が後退し、翌日から香港株は上昇した。だが、これによって米中関係の雪解けはどの程度進んだのだろう。筆者には、新冷戦の可能性はほとんど遠のいていないように思える。

次ページ着々と進む専制国による地域統合
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内