「自力で最も稼いだ女性」を自認するのは傲慢か? 長者番付に載ったロレアル初女性社長の「本心」
告白しよう。フォーブスのリストに記載されてからの3年間、私が公式に発表する経歴はこうなっていた。「ジェイミーは、フォーブスの『自力で最も成功した女性』リストに掲載された」と。
リストの正式名称は、「最も稼いだ」ではあったけれど、私は最も稼いだという箇所を、最も成功したに置き換えた。その方がより上品で謙虚さが増すだろう、と思いながら。
私があらゆるテレビ番組に出演するたび、あらゆる基調講演をおこなうたび、そしてあらゆる賞を受賞するたびに、我が社の広報部から先方に渡される経歴書からは、最も稼いだという言葉が置き換えられていた。
ところが、まさに今になって、私に最大級の啓示が舞い降りた!
それこそ、「私は一体何をしているのかしら?」と言うべき瞬間だった。私の姿を他の少女や女性が見ることは、大きな力になることに気がついたのだ。
一文無しとも言える状態から自力で会社を起ち上げた女性が、フォーブスの発表する自力で最も稼いだ女性のリストに載ったのだから!
成功した女性の具体例が見えることの効果
私たちは、何かに可能性を見出すと、それを自分ごととして想像するのがグッと容易になる。自分を例に挙げれば、オプラ・ウィンフリーが仕事で成し得たことを知ることで、私も生涯を賭けて途方もなく大きな夢を叶えることができるんだ、と信じられるようになった。
本気で文化を変えるためには、仕事上でも、金銭面でも、自力で大きな成功を収めた女性の姿を、少女や女性に見てもらう必要がある。
私は10年にわたり、週に100時間超も働いて、やり抜く力と祈りを武器に周りを元気づけてきた。8年以上、年間200本以上の生放送をこなし、QVCのテレビ番組の控室で数えきれないほどの夜を過ごした。
拒絶という名のパンチを、何年間も、全方向から受け続けた。
恐れよりも大きな信念を持ち続け、次々襲いくるノーを自己不信に変えることを許さなかったことで、結果的にありとあらゆるノーを、1つずつイエスに変えることにつながった。
女性たちが、ミリオネア、ビリオネアの座を自力でつかみ取った同じ女性の姿を目にすることで得られる力は絶大だろう。
どうして私はこの力を見くびって、隠そうとまでしていたのだろう? どうして自分の光を弱めようとしていたの? 他の女性たちのために、可能性という道筋を照らす後押しができることに、どうして気づかなかったのだろう?
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