ソウル圧死事故「警察はいったい何をしていたのか」 専門家「警察法を知らないのか」と警察の対応を強く批判

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一方、10月15~16日に事故現場と同じ場所で行われた「梨泰院地球村祭り」では、開催期間中、梨泰院路と普光路と呼ばれる通りの一部を統制した。龍山区の要請により警察から109人が投入された。2日間で100万人が訪れたイベントだったが、大きな事故は発生しなかった。

また10月15日に韓国南部・釜山市で行われた世界的な人気グループBTSのコンサートでも、BTSの所属会社が主管し釜山市がイベントを支援したため、警察官1300人をコンサート会場に配置し、万一の場合に備えていた。

警察力の正しい行使を求める声

韓国・東国大学警察行政学科のイ・ユンホ名誉教授は、「ハロウィーンイベントの時に10万人以上が集まると予想されていたにもかかわらず、警察には義務と責任がないと考えたのだろう。主催者の有無と関係なく、参加者数や面積当たりの人員数が一定規模以上のものであれば、警察が介入する規定を設ける必要がある」と述べた。

韓国・順天郷大学警察行政学科のオ・ユンソン教授は「過度に人員の密集が発生することが予想される状況では、マニュアルより積極的で柔軟な警察力の行使が必要だ」と指摘した。

事故現場は直線で左右へと分かれる道がないT字型で傾斜のきつい道だっただけに、事故発生のリスクを予測可能だったという指摘もある。

崇実大学災難安全管理学科のムン・ヒョンチョル教授は「主催者がいない人が密集するイベントには対応マニュアルがないという警察側の説明は、国民の生命と財産を保護する責務を持つ公務員が警察法と災難安全法を熟知していないということ。管轄する警察署の警察力で対応が難しければ上部機関へ支援を要請し、安全管理のための増員を要求するのが常識」という。

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