岸田・麻生密談も波紋、政府与党に渦巻く疑心暗鬼 首相は支持率下げ止まり傾向で自信回復?
こうした「政府与党内に疑心暗鬼が渦巻く異常な状況」(自民長老)の中、岸田文雄首相が10月29日夜、都内のホテルで麻生太郎自民副総裁と会食したことが波紋を広げている。政権の支柱となる両氏が2人だけで会談するのは昨年10月の政権発足後で初めてとされるからだ。
都内のホテルの高級なステーキハウスでの約2時間の密談。もちろんその内容は明らかにされていないが、旧統一教会問題への対応だけでなく、当面の国会運営や政権危機への対応について突っ込んだ意見を交換したのは間違いない。
自民党幹部が懸命に情報収集
もともと麻生氏は、8月10日に岸田首相が強行した党役員・内閣改造人事の際から「いざとなったら出直し解散で態勢を立て直すべきだ」との早期解散論者。これに対し、岸田首相は「解散さえしなければ、退陣に追い込まれることはないと考えている」(側近)とされる。
それだけに、自民党幹部の多くが「ツートップの認識がどう一致したかで、今後の政局展開が決まる」と懸命に情報収集しているが、そのこと自体が「官邸と自民党のいびつな関係」(自民長老)を象徴しているのは間違いない。
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