岸井ゆきの、売れても「等身大の自分」求める理由 仕事を居場所にしたくない、戻る場所は別にある

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(写真:内田裕介(Ucci))

対談を終えて

何と申しましょうか。友だちの娘さんが真っ直ぐに、しっかりと成長した感じに目を細めるような、ほっこりした夏の終わりの一日でした。著作の中で「ふつうの私であり続けたい」と綴っていましたが、確かに岸井さんは愛情溢れるお家で育った普通人。されど一見華やかに見える世界で浮き足立って自分を見失いまいとする生真面目な心は、普通人だからこそ持ち得るもの。齢51のおじさんも学ぶ点が多いです。とりあえず岸井さんが毎日実践しているという、「一日一回自分を褒める」を僕も試してみます。

 岸井ゆきの(きしい・ゆきの)
1992年、神奈川県出身。2009年女優デビュー後、ドラマや映画、舞台で幅広く活動。2017年『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を務め、第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2018年に連続テレビ小説『まんぷく』、2019年映画『愛がなんだ』で主演を務め、話題に。映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は現在公開中。今年7月に出版された初フォトエッセイ『余白』(NHK出版)も好評発売中。
公式Instagram
樋口毅宏(ひぐち・たけひろ)
1971年、東京都豊島区雑司が谷生まれ。出版社勤務の後、2009年『さらば雑司ケ谷』で作家デビュー。11年『民宿雪国』で第24回山本周五郎賞候補および第2回山田風太郎賞候補、12年『テロルのすべて』で第14回大藪春彦賞候補に。著書に『日本のセックス』『二十五の瞳』『愛される資格』『東京パパ友ラブストーリー』など。妻は弁護士でタレントの三輪記子さん。最新作は月刊『散歩の達人』で連載中の「失われた東京を求めて」をまとめたエッセイ集『大江千里と渡辺美里って結婚するんだとばかり思ってた』
公式twitter 

※犬も食わねどチャーリーは笑う

犬も食わねどチャーリーは笑う
ある夫婦の互いに譲れないバトルを、香取慎吾と岸井ゆきのの共演でコミカルに描いたブラックコメディ。結婚4年目となる裕次郎(香取)と日和(岸井)は、表向きは仲良し夫婦だが、実は鈍感な裕次郎に日和は日々不満を募らせていた。そんな日和が鬱憤を吐き出していたのが、SNSの「旦那デスノート」だった。裕次郎は偶然そのSNSの存在を知り、ある記事に注目する。書き込んでいるのは、チャーリーというハンドルネームの人物だった。チャーリーとは、裕次郎と日和が飼っているフクロウの名前と同じで……。
監督・脚本は『台風家族』などの市井昌秀。共演に井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら。現在公開中。
HP/映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』公式サイト

文/井上真規子 写真/内田裕介(Ucci)
スタイリング/森上摂子 ヘアメイク/秋鹿裕子

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