中国が金利自由化の方針を打ち出してから30年近くが経過した。改革の成果と今後の課題について、『財新周刊』9月26日号の社論は論じている。
中国人民銀行(中央銀行。以下、人民銀行)の貨幣政策局は、同行が進めてきた金利市場化改革についてこの5年の進展を発表し、今後の方針を明らかにした。人民銀行は長年にわたって金利の自由化を推進しており、その成果は著しい。しかし、ここにきて勢いが弱まっている。金利自由化の今後のプロセスは、金融領域以外の要因に左右されるところが多く、全面的な改革が必要だ。
金利自由化を模索
金利はマクロ経済均衡と資源配分に大きな意味を持つ。中国の市場化改革とは、政府が絶えず規制を緩和し、市場がより大きな役割を果たしていくことを意味する。金利自由化のためには、市場需給によって金利が決まる健全な金利形成メカニズムの確立、人民銀行が金融政策で市場金利を誘導することが重要となる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら