東急不、「ゴッドファーザー社長」交代のワケ 渋谷や数寄屋橋の再開発はどうなる?

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大隈・次期社長と握手を交わす金指・現社長(左)。社内では「ゴッドファーザー」として存在感を示してきた
 「まさか」――。社内で驚きの声が上がった。東急不動産ホールディングスは2月25日、大隈郁仁・取締役執行役員(56)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。金指潔社長(69)は代表権のある会長に就く。
 金指氏は2008年に東急不動産の社長に、そして2013年10月の持ち株会社化に伴いホールディングスのトップに就任した。実行力と求心力を備えることから「ゴッドファーザー」とのニックネームを持つ同氏は、重複事業の整理などグループ体制の整備を進め、持ち株会社化して1年で経営を安定軌道に乗せた。昨年11月には新中長期経営計画も発表。これを1つの区切りと判断し、今回、経営陣の若返りを決断した。
 安定軌道に入ったとはいえ、「持ち株会社後わずか1年あまりで交代するとは、まったく想像していなかった」(東急不動産幹部)。ただ、大隈・次期社長はグループ体制整備の現場指揮を担い、中長期経営計画の策定も取り仕切ったことから、「タイミングを別とすれば、大隈氏が新社長に指名されたことには驚きはなかった」(同)という。
 大隈氏はどのような事業戦略を描くのか。また金指氏は、どのような思いで次期社長を指名したのか。社長交代発表会見での報道陣との主なやり取りは以下のとおり。

「環境はいい。無理せずやっていく」

――足元の不動産市場をどう認識しているか。

大隈:現状のマーケットは、非常に調達環境がいい中で、資金を使って投資をするチャンスだと思っている。一方で、工事代や土地の価格が上昇し、購入が困難になっている。投資ができる環境だが、投資できる案件が少ない。

逆に、売却するにはいい環境だ。住宅事業は他社に比べてひ弱なので、無理をせず、いい条件の物件をきちっと買っていく。マーケットはフォローの風が吹いているが、無理をせずにやっていく。

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