「授業中に落ち着きがない子」が抱えている事情 立ち歩いたり、手遊びをしたり…には訳がある
③発散する時間を設ける
フィンランドで行われた学力についての調査からは、休み時間を与えられた子どもたちのほうが、座っている時間が長い子どもたちより学力が高くなることがわかっています。また、アメリカの保健福祉省のレポートからも、体を使った活動が脳の働きに役立つことが明らかになっています。
ジャンプしたり、伸びをしたり、肩や首を回したり、ちょっとした運動で発散する時間を設けると、むしろメリハリがついて落ち着けるようになります。
親の困りごとには子どもなりの事情がある
昔であれば、ちょっと気になる言動があっても、「ヤンチャな子」「面白い子」「のんびりした子」などといった扱いで、周囲があまり深刻にとらえることはなかったかもしれませんが、今は社会に寛容さがなくなり、子どものいる家族にはなんとも生きづらい状況になっています。
だからといって本書はけっして、子どもを「長い物には巻かれろ」とばかり、社会の都合に合わせて「矯正する」ことを目指す内容ではありません。筆者の目指す最上位の目標は、「1人ひとりが生まれもったよさを失わずに、その子らしい成長を遂げるためにはどうすればよいか」。
親の困りごとは、子どもにしてみれば、必ずしも誰かを困らせようとしているわけではなく、その子なりの事情があるのです。
毎日子育てをしていれば、「つらい」「やめたい」「ムカつく」「キレそう」「限界」などなど、ネガティブな感情は誰にだってあります。親だからって完璧じゃないから。でもどうせなら、お互いなるべくハッピーでいたい。そんなとき、この本をお子さんに歩み寄る足がかりにしていただけたら幸いです。
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