日本車なのに日本じゃ買えないSUV&トラック7選 マツダの日本未発売ピックアップに一目惚れ!

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BT-50リヤ
リヤから見たBT-50(筆者撮影)

その流れをくむピックアップトラックが2006年に発表された初代BT-50だ。ちなみに初代は、2007年のタイランド・カー・オブ・ザ・イヤー「2500ccベスト・ハイリフト・ピックアップ・トラック賞」を受賞している。

初代および2代目はフォードとの共同開発だったが、2020年に発表された3代目は、いすゞからOEM供給を受ける形になった。ベースは、いすゞのD-MAXだが、マツダ車を象徴する“魂動デザイン”を採用し、流麗で都会的なスタイリングが特徴だ。ちなみにタイでは、2ドアの標準キャブをはじめ、4ドアのダブルキャブ、キャブ付き2ドアのフリースタイルキャブといったモデルが販売されている。価格は、標準キャブが55万3000バーツ~、ダブルキャブが77万1000バーツ~、フリースタイルキャブが67万9000バーツという設定だ。

執筆時のレート1バーツ=3.82円で日本円に換算すると、標準キャブが約211万5075円、ダブルキャブが約294万8865円、フリースタイルキャブが259万6990円。パワートレインは、150psを発揮する1.9Lディーゼルターボと、190psを発揮する3.0Lディーゼルターボの2種類を用意。日本国内で流通しているハイラックスが352万7000円~なので、それよりも安い設定だ。

タイのピックアップ文化といえば、いすゞ「D-MAX」

たD-MAX X-SERIES Hi-LANDER
いすゞのブースに展示されていたD-MAX X-SERIES Hi-LANDERのカスタマイズ仕様(筆者撮影)
D-MAX Hi-LANDER
D-MAX Hi-LANDERのカスタマイズ仕様(筆者撮影)

マツダBT-50のOEM元になる、いすゞのD-MAXもタイを代表するピックアップトラックだ。日本国内では、商用車の製造・販売をしているいすゞだが、海外市場では現在でも乗用車を販売。その代表格でもあり、タイで製造されているピックアップトラックがD-MAX。ボディは、全長5265mm×全幅1870mm×全高1790mmと、ハイラックスに近いサイズで、タイでは「D-MAX V-CROSS 4×4」「D-MAX X-SERIES」「D-MAX SPACECAB」「D-MAX Hi-LANDER」「D-MAX SPARK 4×4」と、非常の多くのバリエーションがランアップされている。

Hilux Revo Z Edition
トヨタブースに展示されてたHilux Revo Z Editionのカスタマイズモデル。ハイラックスは、国内でも購入可能だが、Revo Z Editionの国内販売はない(筆者撮影)

そのほか、日本でも買える唯一のピックアップトラックであるトヨタ「ハイラックス」も、じつはタイ生産モデル。日本では、「X」「Z」「Z“GR SPORT”」というグレード展開だが、タイでは「Hilux Revo Standard Cab」「Hilux Revo Prerunner 4×4」「Hilux Revo Z Edition」「Hilux Revo Rocco」「Hilux Revo GR Sport」とバリエーションも多い。ちなみに価格は、最も価格の安いHilux Revo Standard Cabで55万4000バーツ(日本円で211万8899円)~となっている。こちらも日本国内モデルに比べると、お値打ち感があるプライスボードだ。

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