東上線大山駅、「高架化」で街の味わいは残るか 踏切事故や渋滞解消期待、商店街も再開発の波

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2つの商店街を分けるのが大山駅のカーブを描いたホームの先にある踏切。日中もひっきりなしに遮断棒が上下、電車が近づくと警報音とともに「速やかに踏切の外に出てください」という自動音声が流れる。商店街を行き来する歩行者が電車の通過を待つ姿は駅前の定番の光景となっている。

大山駅踏切遠望
大山駅の川越側にある踏切。東西に2つの商店街が延びる(記者撮影)

連続立体交差事業の区間は下板橋駅の川越側を通る環状第6号線(山手通り)をくぐる付近から、大山駅を挟むようにして中板橋駅手前までの約1.6km。高架化で8カ所の踏切を除却、側道も整備する。今回の施行協定により、事業主体である東京都と東武鉄道の間で、事業費の負担割合や工事の施工区分等を取り決めた。

道路と鉄道双方にメリット

同社改良工事部担当は「踏切遮断による交通渋滞や踏切事故が解消されることで、道路と鉄道の安全性と快適性の向上が期待される。また、鉄道により分断されていた市街地を一体化することで、将来のまちづくりに役立つことを期待している」と強調する。

そのうえで、スケジュールについて「まずは事業に必要となる用地取得等を進めていく。その後、現在の上下線を仮線に移設し高架橋工事を進め、下り線・上り線の順に高架化する予定となっている」と説明する。

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