【産業天気図・非鉄金属】需要高水準で順調だが円高懸念で『晴れ時々曇り』

銅の国際的需要が逼迫し、市況の高水準が続いている。急成長を続ける中国需要が年間20%ペースで伸び、全体を牽引。2004年には海外の主要鉱山事故で産出量が低下、一時ロンドン国際取引所の在庫が払底し、価格もトン当たり3100ドルを超えるまでに暴騰した。だが、銅不況で操業を停止していた鉱山が04年から操業を再開し、05年には銅産出量が安定してくると見られており、価格も安定してくると考えられる。
 需要の高水準維持が見込めるため、銅製錬各社の収益は順調だ。鉱石の購入価格、製錬手数料とも安定化の見通し。ただ、ドル決済の製錬手数料は円高下では目減りする。1ドル=100~105円とすれば、若干、利益圧迫要因になろう。
 一方、昨秋以降、液晶・半導体関連向けが一時的に在庫調整が入っている銅製品需要だが、IT関連需要の先行指標となるボンディングワイヤの伸びが鈍っていないこともあって、05年後半には需要が戻ってくるというのが大方の予想。電子部品・材料の売上比率の高い三井金属、住友金属鉱山、利益貢献の高い同和鉱業などの収益にプラスに働く。
【小長洋子記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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