日本のセレブは、なぜ海外で子育てするのか 究極のエリート教育がそこにある

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ただ、シンガポールは生活費が高い。インター校の学費として年間300万円程度必要なほか、日本のマンションに相当するコンドミニアムの賃料も平均的な80平方メートルの2LDKクラスで50万円ほど。

ワーキングホリデービザの取得は難関

生活費が高いシンガポールを避けてマレーシアを選ぶ日本人もいる。シンガポールとの国境に近いジョホール州ジョホールバルには、開校3年目のマルボロ・カレッジがある。こちらも170年の歴史を誇る英国名門校の系列で、日本人にも人気。全校生徒800人のうち日本人は50人程度いる。

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2014年秋、8歳の長男を入学させた母親は「息子は英語がうまく話せなかったので、早く上達するために寄宿舎に入れることが入学条件だった」という。なお、父親は仕事の関係で日本を離れられないため、いわゆる母子留学だ。

シンガポールでワーキングホリデービザを取得するには、在籍または出身大学が主要な世界大学ランキングで200位以内に入っていることが条件。日本の大学でこの基準を満たすのは、東京大学など国立大学を中心に10校程度だ。

人も物も世界を自由に動き回るグローバル化の時代、子ども世代は世界のライバル達との競争がますます激しくなるはずなのに、日本の英語教育を心もとなく感じる親は多い。さらに、世界的にみると日本の大学の評価は意外に低い。「グローバルエリート」に育てるために教育移住に踏み切る日本人は、今後も増え続けるのかもしれない。 
 

山本 直樹 東洋経済 記者

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やまもと なおき / Naoki Yamamoto

『オール投資』、『会社四季報』などを経て、現在は『週刊東洋経済』編集部。

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