テレビ震撼!「ネットフリックス上陸」の衝撃 映像ビジネスの枠組みが変わるきっかけに

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ネットフリックスは世界最大の動画配信サービスで、同社が動画配信サービスを本格化したことで、全米のインターネットトラフィックが激増したほどだ。

あまりの急成長に、インターネットインフラへのタダ乗りで儲ける企業として糾弾されたこともあった。最近の調査では、米国内のインターネットトラフィックのうち32~35%をネットフリックスのストリーミングのトラフィックが占めるようになっており、その割合は徐々に増加傾向にある。

映像機器ならば対応することが当たり前という、"事実上の標準"の位置にあるのは、ネットフリックスの強みのひとつといえる。ネット接続機能を持つテレビの他、タブレット、スマートフォン向けに対応アプリがあり、またHDMI端子にプラグインできるネットフリックス対応ネット端末も無数に存在する。

ネットフリックスは、もともと郵送型のDVDレンタルサービスだった。月額固定料金で同時保有枚数だけが制限され、観たDVDを返却すると新しいソフトをレンタルできるというもの。このサービスを拡張する要素として動画配信サービスが加えられた。望みのDVDが空いていない(あるいは今すぐに観たい)とき、すぐに見始めるようにするオプションサービスが、ネット活用のきっかけなのだ。

この点は、すでに日本進出済みで日本テレビが買収したhuluが、フリーミアムを入り口にして有料サービスへと誘導するタイプのネット放送局を狙っていたのとは、ビジネスモデルが違っていた。現在は多くのオリジナル作品にも投資しているほか、画質向上にも力を入れており、会員向けのプレミアムなコンテンツサービスであることを重視している。

人気ドラマシリーズを用意

日本向けには、人気ドラマシリーズの「Sense8」、「マルコポーロ」、「Marvel’s Daredevil」に加え、アカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー「Virunga」のオリジナル作品がスタート時点で提供される見込みだ。北米ではネットフリックスとディレクTVが競って、動画配信サービス向けにオリジナル作品を制作しており、比較的少ない規模での劇場公開を前提に映画を制作し、間を置かずに動画配信を行うといった手法も試されている。

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