世界が熱視線、日本のシティポップに見る恋愛観 ユーミン、大滝詠一etc.80年代音楽がいま新鮮

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現代的でウェットな恋愛観を味わうなら

松原みき「真夜中のドア~stay with me」が収録されたアルバム『POCKET PARK』(写真:OCEANS編集部)

「ルージュの伝言」は少し古風な一面もあるが、もう少し現代的でウェットな恋愛観を味わうなら、松原みきの「真夜中のドア~stay with me」がいいかもしれない。

この曲は1979年に発表された彼女のデビュー曲だが、40年以上もの時を経てリバイバルヒットし、世界各国のチャートにランクインするという異例の現象が起きた。まさに、シティポップ再評価の象徴と言ってもいいだろう。

当時のディスコサウンドに乗せたダンサブルなナンバーだが、描かれている恋愛は少々ドライだ。

「私は私 貴方は貴方」や「恋と愛とは違うものだよ」といった会話から割り切った関係に見えるふたりだが、主人公の彼女はつねに「貴方を感じていた」と歌う。そして別れた季節を忘れられずにいる。

スタイリッシュな感覚のようでありながらも、未練たっぷりな気持ちが隠されているのだ。

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