一方、ATで優雅にスタイリッシュなクーペを楽しみたいというのであれば、「Version T」がおすすめだ。「ベースグレード」に約45万円をプラスすることで本革・ファブリックのコンビシートやBOSEサウンドシステムなどが追加され、「Version ST」に用意される鮮やかなレッド内装も選択することができるのだ。
もちろん潤沢に予算があれば「Version ST」をチョイスすることで全部乗せを堪能することもできるが、べらぼうに高くはないが決して安くないクルマだけに、装備を厳選してグレード選びをするのもまた楽しいところと言えるだろう。
メーカーオプションはひとつだけ!ボディカラーは?
新型フェアレディZに用意されるメーカーオプションはなんとひとつだけで、「Version T」と「Version ST」に標準装備されるBOSEサウンドシステム(8スピーカー)&アクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールを「ベースグレード」と「Version S」に装着するかどうかのみ。
このアクティブ・サウンド・コントロールとは走行時、エンジン回転数やドライブモードに応じた音をスピーカーから出すことで、車内で聞こえるエンジンサウンドの音質を高めるもので、気分を盛り上げてくれることは間違いないが、BOSEサウンドシステムとのセットオプションで16万6100円とそれなりに高額である点が悩ましい。
また意外と見落としがちだが、ボディカラーも吟味したいポイントのひとつ。新型フェアレディZではどのグレードをチョイスしても9色のボディカラーから選択することができるが、特別塗装色でないのは「ダークメタルグレー」と「バーガンディー」の2色のみで、それ以外の色を選ぶと4万4000円~というエクストラコストが必要となる。
とくに「セイランブルー/スーパーブラック」と「カーマインレッド/スーパーブラック」の2トーンカラーは17万6000円プラスと国産車としてはかなりの高額となっているのだ。
とはいえ、衝突被害軽減ブレーキを含む先進安全や9インチディスプレイのコネクティッドナビにバックカメラ、ETC2.0まで標準装備となっていて、400PSを超える強心臓を持つFRスポーツが500万円台前半から購入できるというのは非常に幸せなことであることは間違いないだろう。
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