そのため、イージードライビングを求めている人だけでなく、走りを楽しみたい人にとってもATという選択肢は“アリ”と言えるため、どうしてもすぐにほしいという人でなければ、試乗車が配備されてから乗り比べて結論を出してもいいかもしれない。
グレードはMT・ATともに3グレードずつ
グレード体系は従来型と同じく、トランスミッション毎に3つのグレードが用意されている。MT、ATともに共通するのは、最もスタンダードな「ベースグレード」と、最上級グレードとなる「Version ST」だ。
中間グレードにおいてはMT車が「Version S」、AT車が「Version T」となり、ベースグレードと比較してMT車はよりスポーティな、AT車はよりラグジュアリーな装備が追加されているというわけだ。
具体的に「Version S」は、19インチの鍛造アルミホイールや4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、メカニカルLSD、前後のスポイラーが追加され、対する「Version T」にはヒーター付の本革・ファブリックコンビパワーシート(運転席ランバーサポート)やBOSEサウンドシステム、アクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールが追加される。
そして「Version ST」になると、「Version S」と「Version T」に追加される装備がすべて装着される“全部乗せ”グレードということになるのだ。
ちなみに価格は「ベースグレード」が524万1500円(MT、ATともに)、「Version T」がベースグレードより44万5500円高の568万7000円、「Version S」がベースグレードより82万1700円高の606万3200円、そして「Version ST」は646万2500円(MT、ATともに)となっており、ベースグレードに「Version S」と「Version T」の差額を足すよりは少し安い上乗せ額となっている。
新型Zを購入後、どうしたいかでグレードを選びたい
グレードを選ぶ際、自分がフェアレディZをどう楽しみたいのかを考えると自ずとグレードが決まってくるだろう。
例えば購入後に自分好みのチューニングを施して走りを楽しみたいというのであれば、「Version S」も悪くないが、それよりも約82万円も安い「ベースグレード」を選ぶというのもひとつの手だろう。
19インチ鍛造ホイールや高性能なブレーキ、機械式LSDは備わらないものの、アフターマーケットの自分好みのパーツをチョイスすることで、「Version S」を購入するのに近い予算でオリジナリティ溢れるチューニングZを作り上げることもできるはずだ。
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