有料会員限定

QUAD会合の結果を米外交の蹉跌とみるロシア 「侵略」ではなく「紛争」、共同声明にロシアは安堵

✎ 1〜 ✎ 357 ✎ 358 ✎ 359 ✎ 最新
拡大
縮小

5月24日、東京で日米豪印(QUAD、クアッド)首脳会合が行われた。そもそもクアッドとは何なのか。日本政府はこう説明している。

日米豪印は、基本的価値を共有し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化にコミット。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、ワクチン、インフラ、気候変動、重要・新興技術などの幅広い分野で実践的な協力を進めてきており、4か国の間では、地域に前向きな形で貢献していくことの重要性で一致している。(日本外務省ホームページ)

この説明によると、クアッドは自由や民主主義という基本的価値観を共有した4カ国の協力体制ということになる。ならばロシアによるウクライナ侵攻に対して、クアッドとして明確な立場表明をしなくてはならない。

「侵略」ではなく「紛争」

次ページ岸田首相の認識は
関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内