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ウクライナへの武器供与、米国が見せた「配慮」 米国は記者会見を通じてロシアと外交

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ウクライナ東南部ドネツク州の港湾都市マリウポリが、5月にロシア軍によって制圧された。同市を守備していた海兵隊のみならず、内務省傘下の精鋭部隊で「投降よりは死を選ぶ」とみられていた「アゾフ連隊」も降伏した。

マリウポリの戦闘で捕虜になったウクライナ将兵は2000人を超えた。「アゾフ神話」が崩壊し、ウクライナ兵も弾薬がなくなれば降伏する「普通の兵士」であることが可視化されたが、これが戦局に無視できない影響を与えている。

ロシア軍と「ルガンスク人民共和国」警察部隊は、ドネツク州に隣接するウクライナ・ルハンスク州のセベロドネツク市を攻撃し、6月1日からは市街戦が起きている。すでにロシア軍などはルハンスク州領域の95%を実効支配しており、ウクライナ側の手に残っているセベロドネツク市が奪われれば、同州全域がロシア軍の後押しする「ルガンスク人民共和国」の実効支配下に置かれる。

その後、ロシア軍は「ドネツク人民共和国」警察部隊と連携してドネツク州の完全制圧に全力を傾注することになる。

特別軍事作戦3つの目標

2月24日にプーチン大統領がウクライナに対して開始した「特別軍事作戦」の3つの目標のうち1つが、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の要請に応えてウクライナの脅威から両「人民共和国」の住民を守ることだった。ロシア軍がウクライナ軍を両「人民共和国」の領域から追い払えば、プーチン氏の目標の1つは達成される。

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