中国が続けるゼロコロナ政策の推進の危険性 自然免疫も実現せず、新たな変異株に脆弱なまま

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中国は市中に広がる前にコロナを遮断することを目指すが、これは多数の都市住民にとって、コロナ検査が日常生活の一部にならざるを得ないことを意味する。

コロナ感染の制御や経済活動再開の鍵として検査の重要性を説き、一躍注目されたハーバード大学のマイケル・ミナ元教授(疫学)は、中国のアプローチはコロナ感染の早期発見と除去に寄与するだろうと指摘する。コロナがなくなりそうにないことを踏まえると、問題は中国がいつまでこの戦略を追求し続けるのかだ。

北京市内のコロナ検査ブース(5月30日)Source: Bloomberg

乾燥した天気の下で火種がくすぶっているに等しい

現在は在宅でのコロナ検査や遠隔医療サービスを提供する企業eMedで最高科学責任者(CSO)を務めるミナ氏は、「間違いなくこれはオミクロン株の早期発見に寄与し得る。全員に2日ごとの検査が義務付けられるのであればなおさらだ」とした上で、「これは極めて困難な手法だ」とも語る。

さらに、コロナが中国に広がらなければ自然免疫も実現せず、新たな変異株を中心に脆弱(ぜいじゃく)なままとなる恐れがある。

ミナ氏は「中国に関しては非常に心配している」とし、「この政策は中国を実に危険な状況へと追い込んでいる。乾燥下で火種がくすぶっているに等しく、感染者が出ればいつでも燃え上がる状況だ」と述べた。

原題:China Plans for Years of Covid Zero With Tests on Every Corner(抜粋)

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著者:Bloomberg News

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