北朝鮮がいきなり「感染大爆発」を公表した真因 すでに脆弱な状態で累計120万人が感染か

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ユニセフは、麻疹やポリオなど小児疾患の定期的な予防接種を援助してきたが、ここ2年間は自主隔離により、こうした活動は制限されている。ユニセフの最近の報告書によると、北朝鮮では「コールドチェーン」管理システムが機能しており、冷蔵トラックでワクチンを輸送し、診療所や病院で十分に冷却することができるという。

しかし大規模接種を行うには、設備の刷新が必要だ。「もしかしたら北朝鮮の一部の人は『今は外国人に来てほしくない』と言うかもしれない」とシャフィク医師は不安視する。

北朝鮮が危機を発表した「意味」

すでに確立された国連のルートを通じて外部からの援助を受け入れるために北朝鮮政府が再び国を開く決断を突然するのではないかと、経験豊富な人道支援活動家らは今でも期待している。

「北朝鮮政府は何とか自分たちでコントロールしたいと考えている。今は自分たちにある選択肢を比較検討している」と、シャフィク医師は話す。同氏によると、今も国際的な支援組織から連絡が来ていると言う。

今回のパンデミックは、北朝鮮を人道支援の領域に再び引き込むための機会を与えてくれているのかもしれない。「現在の状況はかつてないほど絶望的だ」と経験豊富な人道支援家は言い、北朝鮮政府が多くの感染者がいることを認めるという驚くべき決断をしたことに言及した。「かなり具体的な数字が毎日発表されたことに、私は非常に驚いている。これは大きな変化だ」。

人道支援の専門家らは、今回北朝鮮政府が具体的な数字を発表した理由の1つは、国民に危機の深刻さを伝えて警告するためだと考えている。しかし同時に今回のことは、「助けを求めるメッセージでもある」と付け加えた。

ダニエル・スナイダー スタンフォード大学講師

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Daniel Sneider

クリスチャン・サイエンス・ モニター紙の東京支局長・モスクワ支局長、サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙の編集者・コラムニストなど、ジャーナリストとして長年の経験を積み、現職に至る。

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