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「世界同時不況」の脅威が日に日に高まっている インフレ、ウクライナの戦争、そして中国封鎖

アメリカの景気後退リスクが高まっている(撮影:梅谷秀司)
世界経済は、米欧中が一斉に景気後退入りする最悪の状況へと突き進んでいるようだ。世界同時不況の脅威は日に日に高まっている。
ウクライナの戦争がエスカレートすれば、欧州の景気後退はまず避けられない。中国は新型コロナ対策の厳格なロックダウンのせいで、経済成長を維持するのが一段と難しくなってきた。
実際、中国はすでに不況入りした可能性もある。そして消費者物価が40年ぶりのペースで高騰する米国では、成長率を大きく犠牲にすることなくインフレを抑え込むというソフトランディングの可能性がどんどんと遠のいている。
増幅し合う各地の景気後退リスク
民間および国際通貨基金(IMF)の経済予測でも、各地の景気後退リスクが強調されるようになってきた。ただ、それぞれの地域がリスクを増幅し合うという点が十分に考慮されていないのではないか。
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