ロシア発「合板ショック」の激震、住宅価格へ波及 追加制裁措置で「輸入禁止」、木材卸に注文殺到

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2021年に木材価格が高騰した「ウッドショック」。その影響が長期化する中、今度はロシアを震源地に「合板」価格が急騰している。

ロシア産単板は日本に輸入される単板の82%を占めている(写真:ポラスグループ)

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木材業界に「合板ショック」が襲いかかっている。

発端は、3月9日付でロシア政府が発表した一部木材の輸出禁止措置だ。ロシア政府は日本を含む非友好国向けの丸太、単板、チップの輸出を「2022年末まで禁止する」とした。

その後、3月16日に木材業界の専門紙が「合板工場の声」として、「(これまでの稼働よりも)2割程度の減産になる可能性がある」と報じられ、関係者に衝撃が広がった。

これをきっかけに木材業界の中で「合板が手に入りにくくなる」との懸念が一気に広がり、卸会社やメーカーに注文が殺到した。「一部に仮需要(買いだめ)が発生している」(卸会社の社員)という。

合板メーカー間で奪い合いに

合板とは、丸太を桂剥きにした薄い単板を木目が直交するように交互に3枚以上重ねて接着剤で貼り合わせた板のことだ。ベニア板とも言われる。

合板の用途としては、家の構造材として、床や壁、屋根の下地材として、またコンクリートを流し込む際の型枠(コンクリートパネル=コンパネ)に使用される。ほかにも木箱などの梱包材、パレットや土留め材、家具、DIY向けなど用途は広い。

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