ウッドショック「次の交渉ピーク9月」へ戦々恐々 中小工務店は一段と苦境、徐々に進む優勝劣敗

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アメリカの住宅需要拡大を受けて木材価格が急騰。ハウスメーカー、中小工務店から悲鳴が上がっている。

急上昇しているプレカット材(加工材)の価格は9月にピークを迎えるとの見方も(写真:ポラテック)

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「ちょっと情報交換をしませんか」

ある地方の建材会社の幹部は7月はじめ、顔見知りのハウスメーカーから連絡を受けた。指定された高級料理店に向かうと、上座に通され、よもやま話に花を咲かせたという。

「特に何かをお願いされたわけではないが、『(木材の融通について)今後もよろしく』ということだと思う」(建材会社幹部)

アメリカの住宅需要の拡大などで世界的に木材の需給が逼迫し、価格も高騰したウッドショック。国内では2021年3月ごろから、木材価格の値上がりが表面化した。

何とか交渉の山場は越えたが・・・

大量の木材を必要とするハウスメーカーや住宅ビルダーは、3カ月分の調達をまとめて交渉することが多い。価格高騰が広まる中、6月には9月以降に納品する分の交渉がピークを迎え、各社とも木材問屋や加工会社からの調達に奔走した。

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