アメリカの住宅需要拡大を受けて木材価格が急騰。ハウスメーカー、中小工務店から悲鳴が上がっている。
「ちょっと情報交換をしませんか」
ある地方の建材会社の幹部は7月はじめ、顔見知りのハウスメーカーから連絡を受けた。指定された高級料理店に向かうと、上座に通され、よもやま話に花を咲かせたという。
「特に何かをお願いされたわけではないが、『(木材の融通について)今後もよろしく』ということだと思う」(建材会社幹部)
アメリカの住宅需要の拡大などで世界的に木材の需給が逼迫し、価格も高騰したウッドショック。国内では2021年3月ごろから、木材価格の値上がりが表面化した。
何とか交渉の山場は越えたが・・・
大量の木材を必要とするハウスメーカーや住宅ビルダーは、3カ月分の調達をまとめて交渉することが多い。価格高騰が広まる中、6月には9月以降に納品する分の交渉がピークを迎え、各社とも木材問屋や加工会社からの調達に奔走した。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら